空中花粉飛散状況(測定値:新潟市東区空港前クリニック屋上、個数/平方cm

花粉症は2月~5月はスギ科、5月~10月はイネ科、8月~10月はキク科の花粉が多く飛散し、花粉症を引き起こします。 当院では、2月~10月に花粉の測定を行います。

スギ・イネ花粉グラフ
2013年~2017年 飛散グラフ
イネ・ヨモギ・ブタクサ花粉グラフ
2012年~2017年 飛散記録

花粉症・アレルギー性鼻炎について

アレルギー6大疾患

  1. アレルギー性鼻炎
  2. 花粉症
  3. 食物・口腔アレルギー
  4. 気管支喘息
  5. アトピー性皮膚炎
  6. アレルギー性結膜炎

上記を複数合併していていたり、相互に関連していたりして、同時に治療をしている場合もあります。その中でアレルギー性鼻炎・花粉症は耳鼻科医が診療する最も多い疾患です。

アレルギー性鼻炎・花粉症の自己経験

アレルギー性鼻炎にはダニアレルギーを代表とするハウスダスト系の通年性アレルギー性鼻炎とスギ花粉症を代表とする季節性アレルギー性鼻炎があります。私も花粉症が一般に認知されていない、1970年代にスギ・イネ花粉症を発症し、野外活動でかなり苦労した経験があります。また息子が2歳の時に喘息とアレルギー性鼻炎を発症して辛い目にあいました。考えてみると、息子も発症の数カ月前から、咳・鼻汁など風邪ようの症状がみられ、10月中旬に大発作で発症しました。小児科の先生の適切な治療と指導により症状は軽減し、小学生になってからは症状が激減しました。注意深くみていれば、あのようなことにはならなかったかもしれません。早期発見・早期治療を行い、症状を悪化させないことが大切ではないか考えます。

診断・アレルギー検査

血液検査でアレルギー抗体価の測定を行います。
※簡易キットで乳幼児でも簡単に、ダニ、ネコ、イヌ、スギ、カモガヤ(イネ科)、ブタクサ・ヨモギ(キク科)のスクリーニング検査が行えます。

※スギ・カモガヤ陽性 被検者は当院院長
※指先から血液を採取し、キットに滴下

花粉症

症状

晴や曇り、雨が降っていなくて暖かく、南風の吹いている日に外出して眼のかゆみ、くしゃみ、鼻水、鼻づまりが悪化する、そんな症状は花粉症が考えられます。花粉症で有名なのは、スギ花粉症ですが、有名な花粉症には下記があります。

花粉症の種類と症状発現の時期

赤字は新潟で多くみられる花粉症

1月から 4月頃 (ハンノキ花粉症)
2月から 4月頃 スギ花粉症
3月から 5月頃 (ヒノキ花粉症)
4月から 6月頃 (シラカバ花粉症)
5月から 6月頃 イネ科花粉症
9月頃 ヨモギ、ブタクサなどキク科の花粉症
2~4月、5・6・9月に花粉症患者が来院。
スギ
イネ科(カモガヤ)
ブタクサ
ヨモギ

※写真は筆者撮影

発症年齢

花粉に暴露されると、3歳頃には花粉症を発症する可能性があります。保育園、幼稚園の頃から増え始め、小学生になると急速に患者数が増加します。高齢になって発症する場合もあります。

治療
  1. 抗原回避(花粉を避ける)

    メディアの花粉情報をチェックし、花粉の多い日は外出を控える。家・自動車の窓を開けない。マスク、メガネ、ナイロン系の帽子、服を着る。家に入る前に花粉を払う(結構難しい。)

  2. 薬剤治療

    抗ヒスタミン薬、抗アレルギー薬内服、ステロイド点鼻薬、抗ヒスタミン薬点眼薬、ステロイド点眼薬などのアレルギーを抑える薬を使用して症状の悪化を防ぎます。(点鼻薬は 3歳から)

  3. 免疫療法(注射、内服薬)

    ※当院では舌下免疫療法を行っています。
    症状がかなり軽減されます。12歳から免疫療法ができますが、3から 5年間、1ヵ月に 1度受診してもらいます。内服薬は 1日 1回内服します。(近い将来小学低学年生から治療ができるようになる予定です。)ただし、7から 8年くらいで免疫力が落ち、再び免疫療法を行う可能性もあります。

  4. 手術療法

    ※当院では現在行っていません。
    レーザーなどでの粘膜焼灼や鼻の構造を整える手術を行って症状を軽減させる。(完治はしない)

通年性アレルギー性鼻炎

症状

季節を問わず、夜寝る前から夜間、そして朝起き掛けなどにくしゃみ、鼻水、鼻づまりが悪化する、そんな症状は通年性アレルギー性鼻炎(ハウスダスト系のアレルギー)が考えられます。

症状発現の時期

年中症状の可能性があります。ダニアレルギーは、季節変わり目やダニの繁殖する秋頃に症状が悪化する場合が多くみられます。ダニが衣替えの冬服、布団、ほこりに潜んでいて、一気に症状が悪化します。

季節変わり目に検査受診が多くみられます。
発症年齢

ダニその他ハウスダストの抗原に暴露されると、 1~2歳には発症する可能性があります。幼稚園児の中には多くのアレルギー性鼻炎の患者がいると考えられます。

治療
  1. 抗原回避(ダニを避ける)

    部屋の掃除をまめにする。特に部屋の隅、棚の上、は要注意です。布団、衣替えの服は日にあてる、布団用ダニとり掃除機(紫外線付有)でダニ退治をするなどの対策が必要です。

  2. 薬剤治療

    抗ヒスタミン剤、抗ロイコトリエン剤、ステロイド点鼻薬などのアレルギーを抑える薬を使用して症状の悪化を防ぎます。(点鼻薬は 3歳から)

  3. 免疫療法(注射、内服薬)

    ※当院では舌下免疫療法を行っています。
    症状がかなり軽減されます。 12歳から免疫療法ができますが、3から5年間、1ヵ月に 1度受診して症状を確認します。内服薬は 1日 1回内服します。(近い将来 小学低学年生から治療ができるようになる予定です。)ただし、7から 8年くらいで免疫力が落ち、再び免疫療法を行う可能性もあります。

  4. 手術療法

    ※当院では現在は行っていません。
    レーザーなどでの粘膜焼灼や鼻の構造を整える手術を行って症状を軽減させます。(完治はしない)

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